Dawn aerospace

投稿者: | 2020年1月23日

超小型衛星用スラスタを開発している会社が、固定翼機のドローン空中発射ロケットを構想している。打上予定は2024年以降。

Dawn Aerospaceのページによると、無人飛行機(ドローン)にロケットエンジンを付けたMK-Iの飛行テストは完了。次ステージのMK-IIではサブオービタル飛行を行う予定。到達高度は書かれていないが、上記のSpacenews.comのページでは高度100kmに到達する無人スペースプレーンに言及しているので、これがMK-IIのことだろうか。

最終的にはMK-IIIを開発し、MK-IIに使い捨てロケットを搭載して空中発射し、衛星を軌道に投入する計画。空中発射というか、高度100kmなら「宇宙発射」とでも言おうか。

ジェットエンジンは使わない

この飛行機は最初からロケットエンジンで飛行する。PegasusやVirgin Orbitのような通常の航空機搭載型空中発射ロケットでは、航空機はジェットエンジンで離陸する。折角ある空気を利用しないのはちょっともったいない気もするが、構造的にはロケットオンリーで簡素になるメリットがあるのだろう。いろいろな発想があって面白いし、この割り切り感は好印象。

因みに固定翼機型ドローンによるロケットの空中発射の例としては、Aevumがある。こちらの航空機はジェットエンジンで推進する(ように読める)。最大速度はマッハ2.85。分離時の動圧が大きくなってしまいそうな気がする。