SEIKO機械式腕時計の修理

投稿者: | 2023年1月15日

愛用の機械式腕時計(SEIKO製、ムーブメントは6R20)の調子が悪くなった。購入から15年の内、ほとんどの時間止まらずに動いていたが、流石に経年劣化で油切れかと思われる。

機械式腕時計の日差」という投稿で示した通り、通常は日差5~30秒遅れであったが、数か月前から進みが早まり、日差0秒で調整不要な時期があった。ところが1週間ほど前から逆に遅れ初め、時々止まってしまうようになり、修理に出すことにした。人間が死ぬ直前に一時的に元気になることがある「中治り現象」は、このように機械システムでも見られることがある。

本当は5年に1度は修理すべきという人もいれば、動かなくなった時が修理時という人もいる。進みの遅速ではなく、その個体が持つ特徴的な進み方が乱れたら修理時という人もいる。懐事情を無視すれば最初の基準がが正しいと私も思うが、そうもいかないのが現実である。

SEIKOに修理をお願いした。申込時の暫定見積もりでは送料込みで3万円弱。1か月ほどかかるとのこと。今後更新していく。

2/14 当初、2/16に完了予定とのことだったので、そろそろかなと思っていたら、SEIKOからメールで連絡があった。残念ではあるが、厳しい検査をしているそうなので、仕方ない。

この度修理を進めておりましたが、最終検査にて弊社基準を満たさず、再度修理が必要であることが判明いたしました。再度作業を実施させていただくにあたり、改めてお時間を頂戴するため、修理完了のご案内は2月中旬から下旬ごろの予定となります。誠に申し訳ございません。

2/18 佐川急便で返送されてきた。発送時に使用したものと同じ箱とクッションに入った状態。発送直前に最大までバネを巻いて下さっていたのか、ぎりぎりパワーが残って針は動いていた。見た目の変化はほぼ無いが、時刻合わせのために竜頭を回す時のトルクがこれまでより重くなった。新品時もこれくらいだったかどうかは覚えていない。

修理明細票が同梱されていた。値段は当初の見積もりと同額で、追加費用が必要な部品交換は無かった。その他、ケースとバンドの洗浄が行われており、小傷以外の汚れは皆無。

修理明細票の一部

発送前に撮影した写真と比較すると、ムーブメントに沢山あるマイナスねじの向きがほぼ全て変わっているので、バラバラに分解されたことが分かる。ムーブメントごと全て交換された可能性もあるが、それなら費用追加があるだろう。歯車の一つに付いていた汚れは奇麗になくなっていたが、歯車ごと交換されたのか洗浄されたのかは分からない。他の部品はもともと傷や汚れが無いので、交換された新品なのか従来部品なのか、判別できない。

日本標準時と時刻を合わせたので、日差がどのように変化したか、確認していきたい。

その後、1か月ほど使用した。平均の日差は希望通り2~5秒の進みのようである。