2/18の北朝鮮ミサイル発射と落下について

投稿者: | 2023年2月19日

今回の発射試験は色々な意味で驚く点がある。

  • 最高高度5700kmまで上昇し、射点から900km先、北海道の離島から200kmの地点に落下。飛行時間は69分。
  • 函館のWebカメラに、破片が燃えながら再突入する様子が写されていた。
  • 北朝鮮の部隊は、金正恩から抜き打ちの命令が下って、発射を成功させた。

1点目は数字ではピンと来ないかもしれないので、相似形で図にしてみた。200km先と言っても、高度5700kmから落下してくる軌道として見れば、目と鼻の先をかすめていると言っていい。別な表現をすると、高さ5.7mに投げ上げたボールが、自分の20cm前に落ちてきたのと同じである。

もう一つ考慮しなければならないのが、ミサイルが飛行している間の地球の自転の影響である。北緯39度の平壌では約400m/sで地面は東に移動しているので、69分の飛行中に地面は約1700km東に移動する。この影響も考慮した上で200km手前に落としているのである。滞空時間が8.3分短いだけで日本に落ちる。今回の落下位置には、8.3分前には日本の領土があった。

その軌道制御の正確性も驚くべきであるし、もし少しでも不具合があれば簡単に日本の領土に落ちていたと言える。

2点目は、視覚的効果として大きなインパクトがある。日本は第二次世界大戦で空爆を受けた経験がある。他国の行為によって市街地からも見える位置にミサイルが落下する様子が見えたというのは、誰にも恐怖感を与えるのではないだろうか。やはり、どんな脅威も目に見えないと実感できない。

3番目は、北朝鮮部隊の即応性と、ミサイルシステムの信頼性を証明している。