欧州へ出張の折、搭乗していた飛行機からオーロラが見えた。人生で初めて見た。場所はアラスカの北部である。見た感じは、下の写真より少し暗いが、緑色で10秒くらいで形や光度の変化が分かるくらいの速さで動いていた。左から伸びる白い光の筋の元は飛行機の翼端のランプである。
ロシアの上を通過できない飛行機は、大きく迂回する北極ルートを取らざるを得ない。その分時間が取られるが、このような良いこともあるものだ。
最初はなぜ真っ暗な外をに目をやったのか分からない。アラスカのほとんどない街灯りを探してチラチラ見ていたかもしれない。その時、33000フィートを飛行する飛行機よりも高い空に、モヤっとした物が見え、月明かりに照らされた雲かと思った。
しかし、照らされているというより光っている、今は北極圏上空を飛行中であることから、段々とまさかオーロラ?と思い始め、スマホで撮影した。モヤっと映ったが、下側の方が明るく、あるところでスパッと切れたかのように途切れている、正にカーテンの特徴が写っていたので、かなり自信が高まった。感動する一方で、太陽から来た高エネルギー放射線を浴びている恐怖を少し感じた。
暫くすると客室乗務員から、ただいまオーロラが見えておりますという案内があり、寝ている者以外は窓を覗き込んでいた。
20分くらい見えていたが、次第に遠のいて見えなくなった。