カルノーのお墓参り

投稿者: | 2022年12月1日

ボルツマンのお墓参りニュートンのお墓参りに続く、物理学者のお墓参りシリーズ第3弾。

フランスに行く機会があった。私が最も好きな熱力学の父、レオナルド・サディ・カルノーのお墓に参るときが遂に来た。”Fondateur de la THERMO DYNAMIQUE”、熱力学の創設者と書かれている。Web検索すると墓石の写真は見つかるが、このアングルからの写真は無いと思う。尊敬するカルノー博士の墓石を小さく撮るわけにはいかない。因みに、側面、裏面には何も刻まれていない。

熱力学

蒸気機関の発明後、エンジンの効率について研究し、高温熱源と低温熱源の温度差が本質と見抜いたカルノー。熱機関の理論上の最大効率となるカルノーサイクルを発明。いかなる熱機関もカルノー効率を超えることはできない。

カルノー本人も予想していなかっただろうが、熱力学は工学から物理学に昇華され、統計力学、情報学、ブラックホール熱力学へ応用されている。

場所

地下鉄M7号線、Mairie d’Ivry駅の近く、アンシアン墓地(Cimetière ancien)にある。他の一般人の中に普通に置かれている。右隣りのお墓は真新しい。偉大な科学者の隣と認識されているのだろうか。

ニュートンのお墓のように分かり易くなく、ボルツマンのお墓と比べては情報が少ない。墓地に着けたとしても、たくさんある中から探すのは難しいので、以下に赤矢印で示しておく。どこにあるのか事前に周囲の風景などから推定してはいたが、墓地を右往左往するのも不審者扱いされないか心配だった。しかし実際行ってみると一度も迷うことなく、呼び寄せられるように辿り着いた。

Google mapより